20代最後をナミビアで

青年海外協力隊(2016-3)としてナミビアで中高生にコンピュータの授業を教えています

最近うれしかった3つのこと

こんにちは。

ナミビアのセカンダリースクールで活動している私がここ1,2週間でうれしかったことを3つ。


1.生徒が私に教えてほしいと言ってきた
(すみません、ちょっと話を盛りました。)
2週間ほど前から教育実習生が来ていて、Computer Studiesの授業に加わっています。
教育実習なので、彼も授業をせねばなりません。この前、私の担当のGrade8Cの授業をしてもらったのです。
もちろん教育実習生ですから、なんて、日本で教師経験のない私がそんな偉そうなことは言えませんが、でも、彼の授業を見ていてちょっと生徒が可哀相になったんです。なぜなら、とにかく進める、多く教えることがいいと思っているんじゃないかと言わんばかりにものすごいスピードで進める、生徒がついてきているかの確認は二の次、そんな感じだったからです。
あ~私ならこう教えるな~と思うところが多くて、なんだか私も"先生"が板についてきたのかもしれません。

すると次の授業の日にある生徒が「もう一人の先生はまた来るの?あの先生、説明が早すぎて理解できなかったからMs(私のこと)がもう一回教えてよ。」と言ってきたのです。
やはりそうだったか…生徒も同じことを感じていたか…と安心したと同時に、生徒ありがとう~とうれしくなりました。
彼にしてみれば、とにかく誰でもいいからもう一回教えてほしかったのかもしれません。でもここは、"私に"教えてほしかったと捉えることにしようと思います。笑

後日、きちんとパワポを用意して私のやり方で教えましたよ。

きっと私の強みは地味にこだわったパワポハンドアウト作りとかなんだろうなと、教育実習生の授業を見て、また、生徒に言われて再確認しました。

ちなみにこの生徒、今日の授業終わりに「Ms~、今日が最後の日だよ~」と言ってきました。え?!3学期から転校するの?!と思って聞いたら、今日が2学期の授業最終日だから今学期会うのが最後だということでした。私のとっさの理解力w でもそんなこと言ってきてくれるの、かわいいですね。


2.HODに試験問題を褒めてもらった
前回の記事に書いたように、期末試験の問題はHODに提出します。
私はGrade8のComputer Studiesの試験問題を作成し、先日HODからOKが出ました。
その際、彼女に「この問題あなたが作ったの?好きだわ。」と言ってもらえました。
カウンターパートが作成した1学期の試験問題を基本的には踏襲しているので、具体的にどこを気に入ってもらえたのかはわかりません。でも地味にこだわった設問もあるので、そこかなと思っています。

そして上記同様、自分の強みに気付かされ、これからもきめ細かな教材作りは怠らずに続けようと決めたのでした。


3.プログラミングに興味を持っている生徒がいる
Grade9(中3)からGrade11(高2)は今学期、アルゴリズムを学習していました。
数字を入力してその数字が偶数なら2乗、奇数なら3乗するプログラムを書きなさい、とか
1から100までの数字で素数を表示するプログラムを書きなさい、とか、そんなことを習っていました。
コードこそ書きませんが(ノートにフローチャートや疑似コードを手書きしています)、結構楽しそうなんです。いや、楽しそうというより楽しいんです。生徒よりも楽しんでいるのは私かもしれません。笑

たとえば、数字を入力してその数字が偶数なら2乗、奇数なら3乗するプログラムはこんな感じ↓です。

    Begin
    num <-- 0
    ans <-- 0
    Enter num
    If num MOD 2 = 0 Then
        ans <-- num*num
    Else
        ans <-- num*num*num
    End {If}
    Output ans
    End

結構本格的でしょ?
たまに、いや~実際にこれじゃエラー出るよ~と思うものもあるのですが、そこは目を瞑っています。笑

そんな中、Grade11の生徒が、実際のプログラムはどうなっているのかと聞いてきました。
こうなったら…!と家に帰って早速XAMPPをインストール。XAMPPとはプログラミング言語の一つであるPHPを使って開発できる環境を作るソフトみたいなものです。無料です。
授業で書いたアルゴリズムプログラミング言語ではこう動くんだよ、と見せることにしました。
コードを書くなんて実に1年ぶり…!とても簡単なアルゴリズムなのに、書いてみると想定していたものが表示されなかったりエラーを出したり、想像以上に忘れていて驚愕です。

さらに、もっと難しい問題を解きたい、とのことだったのでネットで調べて、Fizz Buzzや夏季オリンピックの開催年を表示するプログラムなどを宿題として出しました。
もちろん私はそれをPHPで書き、ローカル環境で動かし、生徒に見せます。
そして生徒がやってきたものをそのままPHPで書いて、君のはここがこうだから実際にはこう動いちゃうよ、と教えます。完全マンツーマンで。

なんだこの私のやる気、、、笑
でも、それはきっとうれしかったから。

ソースコードなんて恥ずかしすぎてとてもお見せできませんが、これ↓が私が作ったページの一部です。f:id:h283-namibia:20170726063602p:plain数字を入力してsubmitボタンを押すとf:id:h283-namibia:20170726065924p:plain答えが出ます。シンプルです。笑

もともと、私の要請の要望調査票にはコンピュータの構成やワード、エクセル、データベースに加えて基本的なアルゴリズム、プログラミングも教える可能性があるとの記載がありました。でも、まさかほんとうに(簡単ですが)プログラミングをして生徒に見せる日が来るとは思いませんでした。前職の知識が活かせてちょっと満足です。

 

ここ1,2週間でうれしかったこと、としましたが、これらは2学期でうれしかったことの上位です。来学期もわたしらしく、やっていきます。(まだまだ2学期は終わりませんが…)