20代最後をナミビアで

青年海外協力隊(2016-3)としてナミビアで中高生にコンピュータの授業を教えています

はじめてのテスト

3月31日。日本では年度末ですね。そして日本はもう4月1日になっていますね。
会社を辞めていなかったら、今日で3年働いたことになった!!とかちょっとうれしくなっていたんだろうな~なんて思う、金曜の夜です。

配属先の学校では来週から約3週間の期末試験が始まります。試験期間中も授業はあるのですが、新しいことを教える必要はないようです。よって、一旦、授業準備(教材作成)に追われる日々から解放されそうです。

f:id:h283-namibia:20170331204648j:plain(配属先での記念すべき1回目の授業前)

今週はGrade8とGrade11のクラスでテストを実施しました。今採点をしているのですが、色々思うことがあります。

Grade8のテスト問題は、私が教え始める前に授業を担当していたカウンターパートのものと似た形式。
Grade11のテスト問題は、事前に配布したプリントを見ていれば解けるとても易しいもの。

まずは、Grade11のあるクラスの採点を。
うんうん、丸暗記感はあるけどちゃんと書いてるな、理解してくれてるな、でもやっぱり易しすぎたかな、と思いながらまるつけ。

次に、Grade8の採点を。
え、えぇ、、全く理解してないじゃん、え、、、え、私の教え方がやっぱり悪かったか、、、いや、それにしても、、と落ち込む。

そしてまた、Grade11の他のクラスの採点を。
この、Grade8の回答に比べてちゃんと書けてる感じ!正解ばかり続く感じ!テスト勉強してくれてる感じ!となる。


Grade11のICTは進級科目ではありません。期末試験もないので、生徒にしてみればきっと重要度は低いんです。おまけに、教えるのが日本から来たボランティア。この2つが重なって、授業中は静かにしてもらえないし、他科目のテキストを開いて内職しているし、という感じなんですよね。数人の生徒は質問してくれるし、興味を持って授業を受けてくれていますが、やはり私の話を聞いていない生徒が多いのです。だから正直、テストもきちんと解いてもらえるのか不安だらけでした。でも、採点すると満点の生徒は結構います。

たとえ授業を聞いてくれなくても、たとえ丸暗記でも、一応は家でICTのために時間を作って勉強してテストに臨んでくれたんだよねと思うと、なんだか嬉しくなりました。授業中うるさい生徒にはいらいらもしますが、そんな彼らがかわいく思えました。

もちろん分かっています、易しいテストで高得点をとってくれただけで満足しているなんて甘いってことは。授業を聞いてもらえていないのにテストの結果がよかったことで喜ぶなんてナンセンスだってことは。生徒全員に注目してもらえる授業をできていない私が悪いってことは。私の授業がダメだってことは。

でも、2年後の私が今日のブログを読んで、先生としてどれだけ成長したのかを確認したいと思って、自分への戒めとして、日本の年度おわりのこの日に、記してみました。

理論ばかり教えるGrade8のテスト結果がすこぶる悪いのは、当初からの悩みの種の1つです。
いくら実物を見せても、やはり理論ってとっつきにくいですよね。教科書を持っていない生徒は、私が作ったパワーポイントを書き写すことに必死。スライドに書いていない内容を話してもメモを取る様子はなく、ただ書き写して終了。こんな授業をしていてはだめなことはわかっています。でも、まだ、いい方法が見つからないのです。理論の授業でいかに生徒を理解させるか…これは来学期に模索していきたいです。というか、せねばなりません。

試行錯誤しながら、生徒に慕われる先生になりたいものです。