20代最後をナミビアで

青年海外協力隊(2016-3)としてナミビアで中高生にコンピュータの授業を教えています

ナミビアの学校システムが変わる!その2

こんにちは。りーです。ナミビアのセカンダリースクールで活動しています。
前回はナミビアの教育システムが変わってきていることについて書きました。
詳しくはこちら↓をご覧ください。

さて、今回はその2として、シラバスの大きな変更点について触れたいと思います。
(※ジュニアセカンダリー 中学レベルに関してのみ)

ナミビアシラバスはとても細かく教えるべき内容や成績のつけ方が記載されています。
テストや課題の数と配点はシラバス通りに作成し、学期ごとに100点満点に換算します。
学期末は1~3学期の成績と学期末試験を計算し、100点満点での成績が最終的なものとなります。学期末の点数で、進級できるかが決まります。
そしてこの合格点が、新システム・シラバスになり、変わったのです。

進級要件は以下のようになっています。
 【旧システム(現Grade 10まで)】
  ・英語、数学を含む6科目で40%以上
  ・その他の3科目で30%以上
 【新システム(現Grade 9以下)】
  ・全科目40%以上

上記を満たせなかった場合は、もう一度同じ学年をリピートせねばなりません。

旧システムでは、英語、数学以外の科目の合格ラインは30%でした。
もちろん、英語、数学以外の7科目のうち、4科目は40%以上ないと進級できないわけですが、科目ごとの成績としては30%で合格、だったのです。

それが、40%になったことで、昨年のGrade 8(新システム一期生)の進級率は一気に下がりました。それもそのはず。これまで、英語、数学以外の3科目で30%をとったとしても進級できていたわけですから。

英語、数学以外の科目の成績サンプルを作ってみました。この表を見ると、新旧システムでの合格者の数の違いがわかるでしょうか。

成績 旧システム 新システム
80~100% 3 3
70~79% 4 4
60~69% 13 13
50~59% 9 9
40~49% 5 5
30~39% 5 5
0~29% 3 3
生徒数 42 42
合格者数 38 34
不合格者数 3 8

背景オレンジの部分が不合格となるレベルです。
同じパフォーマンスだとしても、不合格者の数は新システムだと勝手に増えちゃうわけです。

ちなみに、(真面目だけが取り柄の私からすれば)ふつうに勉強していればふつうに進級できる話です。
実際、昨年のGrade 8の成績上位2クラスの進級率は約98%です。下位クラスが問題なんですねぇ。。(何を隠そう、今年のGrade 9の上位2クラスは変わらず40人超えですが、あるクラスは20人しかいません。。理由は、もう説明しなくてもおわかりでしょう。。)

とにかく、生徒個々人の成績の振れ幅がとてつもなく大きいのは言うまでもありません。
だから、”ふつうに"勉強することが身についている生徒にすれば、合格ラインが全教科40%以上になったところであまり関係はないかもしれません。下位クラスの生徒にとってはかなりの死活問題になるところだと思います。

そして、学校としても大きな問題を抱えます。
それは、昨年度の話になりますが、Grade 9に進級できずGrade 8をリピートする生徒が前年に比べて多くなるであろうこと。この点に関して、校長はとても悩まされていました。Grade 8の生徒に、君たちは全教科で40%以上をとってGrade 9にならなければならない、君たちに来年のGrade 8の席は用意していない、来年のGrade 8は今年のGrade 7のためにあるんだ、と何度言っていたか覚えていません。
私も、来年のGrade 8は1クラス増やさなきゃ足りないんじゃないの?!と思ったくらいです。。同僚も、リピーター専用のGrade 8のクラスを作ろうよ~なんて冗談を言っていました。。
結果としては、今年のGrade 8は昨年同様の人数で動いています。校長に感謝。

 

脱線しながらも?新システムになって合格レベルがあがったことを書いてきました。
何が言いたいかって、2016年度と2017年度のGrade 8の成績データは比較対象にはならないよっていうことです。
2017年度になって、例えば進級率が軒並み下がっているとしたら、それはきっと、合格ラインが変わったことが大きな要因です。

 

学校隊員って、「成績向上」を活動の目標に挙げがちだと思うんですが(私もです)、新システム一期生のGrade 8の下位クラスを担当し始めた私に、参考とできるデータがないんですね~1年前のデータと比べたらそれはもちろん合格率下がりますよね~この生徒、去年なら合格してたのにね~~というのもあるんですよね~。

でも!!!2年連続Grade 8の下位クラスを担当しているので!今年は!比較対象となるデータがある…!昨年のクラスより、進級率をあげたいものです。
昨日Grade 8の期末試験があり、採点も終えて成績を提出したのですが、現時点では、今年は昨年より、若干成績はよいです。この調子!

 では、今日はここまで。

ナミビアの学校システムが変わる!その1

こんにちは。お久しぶりです。りーです。

今日は、「ナミビアの学校システムが変わる!」についてです。
厳密にはもう変わってきています。ただいま、移行期の真っ只中です。
※完全に、自分のための記録メモみたいな、写真もない、ただただ長文の記事です。

 

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要約すると、
・中学レベル終了がGrade 10からGrade 9に変更!
・Grade 11で高校卒業資格が得られる!
ということです。

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ナミビアの小中高は大きく、
・Grade 1からGrade 7までのprimary school
・Grade 8からGrade 12までのsecondary school
に分かれます。

更に、セカンダリースクール(日本の中高に相当)は
・Junior(中学レベル)
・Senior(高校レベル)
に分かれます。

私の配属先はGrade 8からGrade 12の生徒がいるセカンダリースクールですが、中学から高校へ上がる際には国家試験に合格しなければなりません。
また、combined school コンバインドスクールというのもあり、こちらはGrade 1からGrade 10までの生徒が通います。よって、コンバインドスクールに通う生徒が高校に進む場合は、どこかのセカンダリースクールを選んで入学するということになります。

さて、コンバインドスクールがGrade 10までなのはなぜか。
それは中学が終わるのがGrade 10だからです。

現在(というか旧システム)は、Grade 8からGrade 10が中学、Grade 11とGrade 12が高校の扱いです。
2016年までにGrade 8になった生徒(2018年度Grade 10)
・Grade 10で中学卒業試験である国家試験 Junior Seconday Certificate (JSC)を受ける
・Grade 12で高校卒業試験である国家試験 Namibia Senior Secondary Certificate Ordinary Level / Higher Level (NSSCO/H)を受ける
必要があります。

しかし、2015年度から順次新システムに変わってきていて…セカンダリースクールに関しては2017年にGrade 8になった生徒(2018年度Grade 9)から新システム・新シラバスが適用されています。

その新システムの変更点は以下の通り。
・中学がGrade 8とGrade 9に、高校がGrade 10からGrade 12になる
・Grade 9で中学卒業試験である国家試験 Junior Seconday Semi-external Examinationsを受ける
・Grade 11で高校卒業試験である国家試験 Namibia Senior Secondary Certificate Ordinary Level (NSSCO) を受ける
・国内外の大学等に進学する場合はGrade 12に進み、Namibia Senior Secondary Certificate Advanced Subsidiary (NSSCAS)を受ける

大きな変更点はGrade 9で中学が終わるっていうことと、Grade 11で高校卒業資格が得られるというところでしょう。
そして、大学に進学する場合はセカンダリースクール卒業までに合計3つの国家試験を受けねばならなくなるという…Grade 11で終わっても進路は限定的なので私の配属先ではGrade 12まで進む生徒が多そうです(勝手な想像です)。

表にするとこんな感じ↓(大してわかりやすくなったわけでもないw)f:id:h283-namibia:20180709045930p:plain

さて、今年の国家試験、何が起こるか。3学年が受けるんです。
・新シラバスのGrade 9が新システムでの中学卒業試験
・旧シラバスのGrade 10が旧システムでの中学卒業試験
・旧シラバスのGrade 12が旧システムでの高校卒業試験

Grade 9の中学卒業試験は今年が初実施となります。初めてなわけですから、学校でも教師陣は分からないことだらけです。(今年に入っても決まっていないことが多いのです。)
今学期のはじめに分かった情報は、英語、数学、歴史、地理、物理、生命科学の必修6科目のみ国家レベルで統一した試験を作成するということ。他の選択科目(私の配属先ならアフリカーンス、オシンドンガ(ローカル言語の1つ)、ドイツ語、会計、コンピュータ・スタディーズ、起業、農業、家政など)は州でつくってね、といった感じみたいです。コンピュータ・スタディーズもドイツ語も、私の住む州で教えている学校って2,3校しかないはず。。。誰が作成するの?州ごとにレベルまちまちにならない?って疑問は尽きません。笑
生徒にはこの情報は言わないようにしよう、じゃないと6科目以外をおざなりにしちゃうから、と教師の中では話しています。
情報は更新されているのでしょうが、私が把握しているのはここまで。

そして深刻なのは今年のGrade 10です。なぜか。
国家試験に不合格の場合、セカンダリースクールには残れないからです。残された道はNAMCOLという教育機関に行くこと。NAMCOLはうまく説明できないのですが、学校に通っていない人が、国家試験合格のために通うところという感じでしょうか。
これまでのGrade 10は国家試験不合格の場合、もう一度Grade 10をやり直して翌年の国家試験を受けることができました。しかし、旧システムでの国家試験は今年が最後。来年はもうありません。来年のGrade 10はジュニアでなくシニア 高校レベルなのですから。

この移行期間は2020年、つまり旧システムで教育を受ける最後の学年である今年のGrade 10がGrade 12になる年、まで続きます。

いま、セカンダリースクールは2つのシラバスが混在しています。
2018年度はGrade 8とGrade 9が新シラバスを、Grade 10からGrade 12が旧シラバスを使っています。
この新シラバスがね、内容盛りだくさんすぎてすごいんです。昨年(つまり新シラバス初年度)の最終学期は色んな科目でGrade 8の補講を行っていました。どうやったら授業時間内にカバーできるのか教えてくださいってくらいの量なんです…!
加えて何が大変かって、科目合格ラインが旧シラバスの30%から40%になったこと。
これについても書きだすと更に長くなるので、改めたいと思います。

 

私は着任したのが2017年で、はじめに担当したクラスがGrade 8だったので、コンピュータ・スタディーズに関しては新シラバスしか使っていないんですね。今年はGrade 9も教えていて、もちろんGrade 9の新シラバス初年度なわけで、けっこうキリがいい感じです。カウンターパートだって、同僚全員が、このシラバスに沿って教えるのは初めてなのですから。
ナミビアの教育システムの過渡期にちょうど活動できているのかな~なんて思う半面、新システムが今後どうなっていくのか、数年先まではこの目で見られないのもものさびしいなと感じます。特に、Grade 11で終わる生徒とGrade 12まで進む生徒の割合はどんなものなのか、気になります(全国的、地域別、学校別で差はありそうです)。

 

それでは、懲りずにその2も書きます。
その2は、新シラバスの内容(主に合格ラインに関して)を予定しています。

Market Day

お久しぶりです。りーです。
長らく更新が途絶えていたので、何から手をつければよいのかわからないくらい、書きたいことがたまっています。

まずは直近の話題からいきましょう。先週金曜日(6月29日)の出来事です。

この日は配属先の学校のMarket Dayでした。マーケットデイとは、entrepreneurship(起業に関する授業でしょうか)の授業の一環として行われ、生徒が実際にものを売ってビジネスを体験しようといったもので、ナミビアの中高では一般的なイベントだそうです。日本の学校の文化祭をイメージしてもらえればいいかと思います。授業はなく、生徒は私服で音楽ガンガン、煙もくもくの半日お祭り状態です。

entrepreneurshipを履修しているjunior(中学に相当)のうち、今年はGrade 9(中3相当)とGrade 10(高1相当)がクラスごとに出店していました。
各クラスの売上の10%は学校に渡し、残りは生徒が自由に使えるそうです。昨年のマーケットデイのあるクラスの売上はN$8000だったと記憶しています。日本円で約7万円。やるなぁ。収益はどれくらいなんだろうかと疑問ですが、そこは知りません。笑

詳しいことはわかりませんが、テーマは何にするか、何をどれだけ仕入れるか、いくらで売るか、赤字にならないためにはどうすればいいか、などたくさん準備しているんでしょうね。前々日、前日の全校朝礼ではクラス毎に宣伝タイムも設けられますから。
マーケットデイの数日前から、モールに行くといつも以上に生徒に遭遇して、みんな食材等を買い込んでいる様子でした。
スーパーの製菓材料を売っているコーナーでは、これは色をつけるやつだよね、じゃあ味をつけたっかたらどれを買えばいいの?なんて女の子たちが相談しているのを微笑ましく見ていたのでした。笑

さて、そんなマーケットデイ、どんなものでしょうか。

 出店する生徒は朝5時から登校して設営やら火おこしやらの準備。私はというと6時前から鳴り出した音楽で目が覚めました。笑(近隣住民に迷惑がかかるため音楽は8時以降ということだったらしいのですが、、笑)f:id:h283-namibia:20180630225133j:plain煙があがっているのがわかりますね。たいてい、どこのクラスも売るものは同じです。カパナ(BBQのお肉のようなもの。ビーフ、ポーク、チキン、ラムと種類豊富)、お肉の串焼き、カップケーキ、サラダ(という名のポテトサラダかマカロニサラダ)、ソフトドリンクなどなど。あとは鶏の足を売るところも。グロテスクなんです。。f:id:h283-namibia:20180630224756j:plain
よってね、代わり映えがしないんですよね、笑。じゃあどこで買うかというと、教え子のいるところだったり、おいしそうな部位を焼いているお店だったりとなるわけです。

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Kapana~~~これがカパナ。彼らは今年教えているクラスだし、ミス~サポートしてね~なんて言われていたので買う気満々だったのですが、買おうとしている時に同僚から、ここのカパナおいしいわよ、との情報を得ました。ナイス!うん、おいしい~~~!

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左:焼く前の牛肉。下味に何を使っているのかとても気になります。おいしすぎましたから。ナミビアの牛肉そのものの味も好きです。
右:これで300円しません。大きなお肉を手で持ってかぶりついて食べるのがまたいいんです。

f:id:h283-namibia:20180703051359j:plainこんな遊具(?)まで運んできて差別化をはかるクラスも。もちろんこれで遊ぶのも有料です。

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カラーパウダーを用意しているクラスも多く、マーケットデイ終盤は服がカラフルになった生徒が多数。f:id:h283-namibia:20180630223922j:plainダンスコーナー。
あとは、N$2(約15円)で、あなたの好きな音楽を流しますよ、なんていうクラスもありました。

f:id:h283-namibia:20180630222741j:plain校長だって自らお店をまわり、カパナを買って食べていました。

f:id:h283-namibia:20180630224409j:plain何時間もいるとお腹は満たされるし音楽は各ブースから流れてくるし若干疲れてきちゃうんですよね。みんな(特に高校に相当するseniorの生徒たち)は椅子やら机やらに座って完全休憩モードです。低学年ほど盛り上がるイベントだなという印象です。

それにしても、ナミビアの中高生のイベント企画力には脱帽します。私が中学生の時にこれをしろと言われたら手も足もでません。自分たちで必要な機材や食材等を準備して学校に持ってきて料理して、、、今の私でもできるかわかりません。(でも日本だと、まず衛生面とかが考慮されて生徒主体で食品を売るイベントはNGかしら。)

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今年は去年のマーケットデイよりも幾分楽しむことができました。理由はいろいろ。授業を担当している生徒が出店しているから(サポートしようという気になる)。名前と顔の一致する生徒が増えたから。教え子も増えたから。
そしてナミビアンな料理(というかカパナ)に魅了されてきたから。去年は、朝の10時からお肉なんて無理!とか思って買ったのはスイーツ系ばかり。今年はね、明日はカパナが食べられる~~と前日からとてもわくわくしていたんです。朝だろうと関係ありません、食べたいんだもの、おいしいんだもの。そんな自分の変化に驚きつつも嬉しくもありました。

 

話は大きく変わりますが、本帰国まで200日を切ったようです。

では、また更新します。

ナミビアの夏時間/冬時間がなくなった!

こんにちは。4月に入りました。
日本では新年度が始まる4月。ここナミビアでの大きな変化は、今年から冬時間がなくなったことでしょうか。

これまで、ナミビアでは4月第1日曜日から9月第1日曜日までが冬時間・ウィンタータイム、9月第1日曜日から4月第1日曜日までが夏時間・サマータイムとなっていました(※南半球なので日本と季節が逆です)。

夏時間時期は日本との時差が7時間で、南アフリカや他の南部アフリカとの時差がありません。
冬時間になると日本との時差は8時間に広がり、南部アフリカとの時差も1時間発生していました。

それが、今年の4月第1日曜日に時間変更は行いません!このままずっとサマータイムのままです!となったのです。
1年中、ナミビアと日本の時差は7時間で、南アとも常に同じ時間になりました。

冬時間があること、つまり南アとの時差が発生することは、経済面での影響が大きく、冬時間をなくす議題は常にあがっていました。そして今回、実現したわけです。

ちなみに、冬時間になるとナミビア国内で時差が発生していたんですよ。
ナミビアはちょっと不思議な国土の形をしていて、ザンベジ州という、東に細長く伸びているところがあります。下の地図の、赤く囲んだところです。f:id:h283-namibia:20180408070201p:plainこの州だけ、冬時間は存在せず、常に夏時間を適用していました。
ナミビアが冬時間を廃止したかった理由には、国内の時差をなくしたかったこともあるとかないとか…(ザンベジ州には独立意識があり、ナミビア国内と時差があるということが彼らのアイデンティティを強めているという意味合いもあったとか)。

 

さて、今年の4月第1日曜日は1日でした。
4月1日、目が覚めると外が明るくなっています。何時かなとスマホを見ると「05:45」と表示されています。
6時前なのに明るいなんておかしい、と思い南アの時間を確認すると「06:45」。あぁ、いまのナミビアの時間は正しくは06:45なのね、と思った瞬間でした。f:id:h283-namibia:20180408054108j:plain(画像、05:46がナミビアウィントフック、13:46が日本・東京、06:46が南ア・ヨハネスブルクの時間です。)
おわかりでしょう。スマホさん、ご丁寧に夏時間から冬時間に変えてくれるんですね。ありがた迷惑ですね笑。でもでも、これまでは助かっていましたよ、私が何の設定をしなくとも、冬時間/夏時間に自動的に変えてくれていたのですから。
このありがた迷惑も仕方ありません、スマホナミビアが冬時間を廃止したなんて把握しているはずがないんですから。
UTC+2の中央アフリカ時間に変更して、時計は1時間早くなりました。

 

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私個人としては、冬時間は残してほしかったです。
世界地図を見ても、ナミビア中央アフリカ時間、南アフリカ時間というより西アフリカ時間をとるべき場所に位置していると思うのです。

上の写真のブルーになっているところが、西アフリカ時間を採用している国を含めたUTC+1のタイムゾーンナミビアは赤く囲んだところ。UTC+1の国々とほぼ同じ経度です。
冬時間の頃は西アフリカ時間が採用されていました。よって、私の中では冬時間が本来のナミビアの標準時間という感じがします。だけれども、今後は年中、中央アフリカ時間のUTC+2です。

日本の家族・友人と連絡をとる際は夏時間の方が助かるし、南部アフリカと時差がない方が南部アフリカに分類されるナミビアですからしっくりもきます。だけれども、、、やっぱり、どう見たって南部アフリカと時差1時間はあるよね???と言いたくもなるのです。

冬時間が廃止され、UTC+2が標準時間になったことに対する生活への支障は、日の出が遅くなり、日没が早まること。いいことない!笑

学校は7時登校13時下校ですが、冬の6時台なんて、昨年までの冬の5時台っていうわけですし、真っ暗です!そんな中、生徒は歩いて学校まで行かねばなりません。
冬の時期に登校時間を1時間遅らせて8時登校14時下校にするか、そのままにするかは学校ごとに決めるようにという文書が発表されています。8時登校にしてほしいな~笑(1時間遅らせても、やはり外は完全に明るくなっているというわけではないけれど、生徒の安全のためには8時登校の方がよいと思うのです。それに私は朝ゆっくり寝れちゃうし、起きた時に真っ暗闇、ということもあまりなさそうだし。笑)

 

2018年の冬時間とされていた時期(4月1日~9月2日)のナミビアへの航空券・ツアー等を予約した人は、Eチケット等に記載されている時間が、ナミビアの冬時間を想定したもの(UTC+1)なのか、冬時間廃止後のそれ(UTC+2)なのか、確認しておくことをおすすめします。

実際、私は3月に、4月下旬の任地発のバスチケット(南アのバス会社のもの)を購入したのですが、冬時間での記載となっていました。
出発時間は18:40と書かれているのですが、確認するとバスが出発するのは19:40だそうです。(私が予約した時点で、バス会社は、冬時間の時期だと判断していたからです。)
ややこしいですね…!私がこんなことを書いたがために、更に混乱させたらすみません。。笑

 

最近、朝晩は冷え込みはじめ、昨夜からついに長袖パジャマになりました。寒い季節がやってきます。

独立記念日

こんにちは。りーです。

3月21日はナミビアの28回目の独立記念日でした。
今年の独立記念日のイベント開催地は・・・

 

 

 

 

Tsumeb

 

 

 

ツメブ

 

 

えぇ、私の任地です!
こんな機会は行くしかない!と思い、行ってまいりました。f:id:h283-namibia:20180329045214j:plain昨年の独立記念日はスワコップで過ごしていたんですね。それは、お店が早く閉まるという、ふつうの祝日と同じでした。
今年は私たちにとってナミビアで迎える最後の独立記念日になるから、独立記念日っぽいこと味わいたいね、と昨年のこの時期にスワコップに一緒に行っていた先輩隊員Kちゃんと話していました。今年も一緒に旅行を計画していて、任期を終えて帰国する先輩隊員のお見送りのために首都に21日昼過ぎまでいる予定でした。首都なら独立記念日っぽいことやってるかな、と言いながら…。
しかしその後、独立記念日のイベントがツメブで開催されることを知ります。え!行きたい!独立記念日っぽいこと味わいたいって言ってたし、ましてそれが自分の任地だなんて、こんな機会は逃しちゃだめ…!と思い、すぐに連絡をとり、予定を変更。20日にお見送りをして、その日の内に任地ツメブに戻るプランにしました。

ツメブに近づくといつも以上に検問があり、あぁ、大きなイベントが行われるんだな、と感じました。
数週間前から、ツメブの街なかには普段はないナミビア国旗とアフリカ連合AU)の国旗がなびいていましたし。

それもそうです、歴代大統領(といっても3人しかいません)も大臣も出席するイベントですから。各国の要人もぞろぞろ。

 

21日。天気はあいにくの雨のち曇り。
7時すぎに家を出て会場へ。手荷物検査を受け、500mlのミネラルウォーター、プログラム、ナミビア国旗等をもらいます。f:id:h283-namibia:20180329050550j:plainf:id:h283-namibia:20180329044540j:plainKちゃんと私はナミビア最大部族のオバンボさんの伝統衣装を着て参加です。そのせいもあってか、写真を撮らせてって結構言われました。その時に撮られた写真がnbcナミビア国営放送)のfacebookページに載っていたり、別の写真が配属先のSNSグループに流れてきたり、、、SNSの拡散パワーっておそろしい。笑
nbcのカメラマンは、nbcだと名乗った上で撮らせてほしいと言われたので問題ないのですが、もう一枚は誰だったのかも知らないし、その写真がfacebookにあがっているらしいのですがどのページなのかもわかりません。。)

 

ナミビア軍によるパレード

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Hage Geingob大統領登場!(Hageという名前、発音はそのままです。ヘイグとかではありません、ハゲです。)f:id:h283-namibia:20180329050316j:plain

軍によるブラスバンド

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軍によるパラシュートの演出。f:id:h283-namibia:20180329050034j:plainここから1人ずつ降下していきます。

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前に人が多すぎて着地の瞬間はほぼ見られませんでしたが、大盛り上がりでした。

 トーチも点火されf:id:h283-namibia:20180331215201j:plain

APC(アーツ教室)の先生・生徒によるパフォーマンスも。これさ、わたしもオーケストラに加わってここでバイオリンを演奏できるというチャンスあったのかもしれないよね、、と思わずにはいられません。笑f:id:h283-namibia:20180329045316j:plainその後はナミビアの文化に関するパフォーマンスf:id:h283-namibia:20180331215608j:plainそしてやっと開会宣言。この時点で12時半頃だったでしょうか。長かった・・・笑

みんな座らないし喋るし、アナウンスで注意されても止みません。
人ごみでスクリーンすら見えず、大統領の話していることも聞こえてきません。f:id:h283-namibia:20180331215407j:plain人、人、人、、!カラフル!f:id:h283-namibia:20180331215744j:plain

テレビ中継で見たほうがよっぽど分かりやすいだろうな~とは思いますが(そもそもテレビは家にないけれど)独立記念日っぽいこと、できました◎ 独立記念日って日本にいると全くなじみのないものですもんね。

f:id:h283-namibia:20180329045035j:plain一緒に行ったKちゃんと。2人とも、このオバンボの布の色合いが大好きなのです。

 

途中で会場をあとにし、モールでランチをし、家に帰る途中に大量の警察車両に出くわしました。きっと政府要人が帰路につくところだったのでしょう。

普段は首都でしか見ない、政府のとってもきれいな黒塗りベンツ(ナンバーも若め)や外交ナンバーの車がツメブを走っているという、非日常な日でした。

f:id:h283-namibia:20180329044816j:plainふだんここにナミビア国旗はありません。f:id:h283-namibia:20180329045432j:plain配属先では、イベントのために学校の椅子を提供せねばならない、と校長が言っていたのですが、なんとツメブ以外の学校のものもありました。オシコト州全体に要請されたのでしょうか。学校名、所在地だけでなく携帯番号(加工して消しています)まで椅子に書かれているものも。賢い。。これらの椅子がちゃんと元の学校に戻っているといいですね。

 

■おまけ
イベント会場はロケーションにあるスタジアムでした。(タウンにある、配属先の目の前のスタジアムでやると思ってたのになあ~笑)
行き帰りのタクシーの中から撮ったロケーションの様子です。

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2年目が始まり…

息つく暇もない日々を送っています(若干言い過ぎw)、りーです。

・・・が!!明後日から!2週間のmidterm breakが!始まる!!
授業は今日で一旦終わり、明日は昨年度の学業関連のPrize Givingと独立記念日のお祝いだけです。
今の解放感やばめです!!!なぜならハンドアウト作成やら期末テスト作成やらで、今週は毎日1時頃まで作業していたのですーーー!やっと終わったーーーーー!
まあ計画性のなさからこうなったわけですが(いつものこと)、そうじゃなくても今年は忙しい!笑

どれだけ忙しいかというと…
昨年(左)と今年(右)の時間割の比較です。

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f:id:h283-namibia:20180316022051p:plain

ほら!この空きコマ(白い部分)の少なさ!!(昨年が空きコマ多すぎるんだよっていうツッコミは置いておいて…)
担当授業数の変化はこんな感じ↓です。

  2017 2018
担当授業数 10 23
サブ担当授業数 14 15
合計 24 38

 

7日間で49コマ中38コマ授業です。
担当授業とは、私が教えるクラス。Grade 8(中2)とGrade 9(中3)のComputer Studiesを各1クラス、Grade 11(高2)全5クラスにICT、また今年は新たにGrade 8, 9の全4クラスにIC(情報)の授業も担当することに。
現在私は500人ほどに教えていることになります。全校生徒が850人ほどなので半分以上ですね。笑(でもICTとICは7日間に1回しか授業はないので、名前と顔が一致する生徒はごく一部。。。)

サブ担当授業とは、カウンターパートであるナミビア人の同僚がメインで教えるクラス。2クラス合同なので40人超えの規模ゆえ、2人体制です。実際にコンピュータを使う授業の際は教室を2つにわけ、私もメインで教えます(コンピュータは2つのラボに各20台ずつほどなので、生徒をわける必要があるわけです)。

加えて週2回、午後にも授業をし始めました。
Grade 9にはシラバスに沿って通常授業の延長を、
Grade 12(高3)には簡単なSQLを教えています(教えるのむずかしいーーっ!笑)。

昨年はほぼ毎日通っていたAPC(アーツ教室)にも、今年に入ってからは週に1,2回しか行けていません(週1バイオリンレッスンって、日本の音楽教室だとふつうですかね笑)

 

さて、冒頭に書きましたが、明日の学校が終わればmidterm breakが始まります。
ナミビアの学校は3月21日の独立記念日の週がお休みになるのですが、今年はイースター(4月1週目)も合わさって、2週間のmidterm breakとなりました。正直、お休みは1週間でいいから授業を続けたい、そんな気持ちです。
midterm breakが終わって登校する4月3日(火)からは約3週間に及ぶ期末試験のスタートです。
校長も、今回の休みはいつもの休みとは違う、ホリデーではない、休みが終われば期末試験が始まるから勉強をするための休みだ、と再三言っています。たっぷりある休みの間に、復習をして期末に臨んでくれればよいのですが、、、

 

ブログ記事にしたいことはたくさんあった、イベント盛りだくさんな1~3月だったのですが、如何せん相変わらず授業準備に追われる日々でした。
きっと4月は余裕があると思うので、乞うご期待!笑
ナミビアの学校システムが変わる!
ナミビアの中学3年生が習うExcelの関数
ナミビアの陸上の地区大会、州大会
ナミビアの雨季
などなど…

最後に。4月2日から青年海外協力隊の春募集の応募が開始されます。募集情報は既に公開されていて、その中には私の後任要請も…

f:id:h283-namibia:20180316035110j:plain緑ゆたかな学校、任地がわたしはだいすきです。

Colour Sport

こんにちは。

Colour Sportが今週金曜日に配属先のセカンダリースクールでありました。
カラースポーツ。何のことでしょう。色のついた粉を浴びながら走るカラーランを想像した私はとても愚かだと思いました。
正解は陸上大会(陸上競技会、という方がふさわしいかも)です。"カラー"となっているのは、決められた色の服を着てチームで競うからです。

生徒は入学してから卒業まで同じチームに属します。教師も毎年同じチームです。
チームは3つあり、
 ・Namutoni(ナムトニ、通称ナミーズ)
 ・Okaukuejo(オカクエヨ、通称オキーズ)
 ・Halali(ハラリ、通称ラリーズ
となっています。これらチーム名、どれもエトーシャ国立公園にある地名です。学校名がエトーシャだからなのでしょうか(ツメブはエトーシャ国立公園の玄関口の一つです)。

ナムトニは赤、オカクエヨは黄、ハラリは白の服を着ます。黄色のトップスは手に入りにくいから、オカクエヨは黒でもよいことになっています。教師もチームカラーの服。私は最初で最後の参加でしたが、チームハラリになったので白です。

種目は100m、200m、400m、800m、1500m、走り高跳び走り幅跳び三段跳び砲丸投げ円盤投げ、やり投げ、400mリレーです。
どうです!この本格的さ!!特に円盤投げとやり投げ!こんなのオリンピックと世界陸上でしか見たことないですよ!!笑

生徒は全員出場するというわけではありません。自分が出場したい種目を選び、チーム内で選抜されて選手となります。競技はU-19, U-17, U-15の男女に分かれて行われます。20歳以上の生徒(いるんですよ)はどんなに実力があっても出場できないわけです。

文字ばっかりもつまらないので、そろそろ写真をお見せしましょう。

この日、スタジアムに入ると各チーム横断幕等で飾り付けをしていました。席は奥から昨年優勝チームが座ります。つまり、私の属するハラリは昨年3位だったわけですね。f:id:h283-namibia:20180211223008j:plain朝6時登校、スタジアムに移動したのが6時半頃。まだ朝日がまぶしそうですね。

Team NAMMIESf:id:h283-namibia:20180211224359j:plainTeam OKKIESf:id:h283-namibia:20180211223913j:plainTeam HALALIf:id:h283-namibia:20180211223444j:plain個人的に、Team OKKIESのバナーが好きです。生徒はこれら装飾の作成のために前日、前々日は21時すぎまで学校で作業をしていました。また今週2日間は授業を5分短縮してチームごとに応援歌を練習する時間を設けるという、学校をあげての一大イベントです。

カラースポーツは毎年テーマも設定されていて、今年は文化でした。各チームがナミビアの部族にまつわる出し物をして、大会はスタートします。
Team OKKIESはナマ・ダマラ族

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Team NAMMIESはヘレロ族

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Team HALALIはオバンボ族

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その後、各種目へと移ります。
私はトラック競技での担当の仕事があったので、ゴール付近からほぼ動けませんでした。あまり他の種目を観戦できませんでしたが、それでもカメラのズームでがんばってみました。

U-19 Boys 400m スタート前f:id:h283-namibia:20180211232754j:plainU-15 Boys 砲丸投げ(英語でShot putです)f:id:h283-namibia:20180211234606j:plainきっとフォーム確認中なんでしょうね(一番左の選手。同じくU-15 Boys 砲丸投げ。)f:id:h283-namibia:20180211234138j:plainU-15 Boys 円盤投げ(英語でDiscussです)f:id:h283-namibia:20180211233611j:plainU-17 Boys やり投げ(英語でJavelinです)f:id:h283-namibia:20180211234953j:plain観客席の様子f:id:h283-namibia:20180211235349j:plainハラリとオカクエヨの差、10点!ハラリ暫定1位!f:id:h283-namibia:20180211235816j:plainU-19 Boys 走り高跳び
f:id:h283-namibia:20180212000125j:plainf:id:h283-namibia:20180212000521j:plainU-15 Boys 400mリレーf:id:h283-namibia:20180212000933j:plainf:id:h283-namibia:20180211220145j:plain跳躍種目は少し離れたところでやっているので全く見られませんでした。

選手はカラースポーツの結果次第で地区大会、州大会、全国大会へと駒を進めることができます。また、この大会で州大会の標準記録を突破すれば州大会への出場資格を得られます。例えば写真を載せた走り高跳びの選手2人ともう1人は州大会への切符を手にしました。
チーム対抗であると同時に、選手個人にとってはとても重要な大会なんですね。体育祭のような盛り上がりですが、楽しむだけではないんですね。

最後は表彰式と優勝チームの発表。f:id:h283-namibia:20180211220625j:plain白いポロシャツを着て走ってくる男の子、Computer Studiesを履修しているGrade 9の生徒です。1500m、800m、400mで1位になり、BEST U-15 BOYとJUNIOR VICTOR LODORUM(ジュニアの部最優秀男子選手てきな?)に選ばれました。

優勝チームはオカクエヨでした。優勝がわかり、ウィニングランが始まります。f:id:h283-namibia:20180211221207j:plainf:id:h283-namibia:20180211221715j:plainf:id:h283-namibia:20180211222244j:plainf:id:h283-namibia:20180211222621j:plainキャプテンの2人。
彼らの顔が険しいのは雨のせいでしょうか。笑(表彰式の途中から雨がぽつぽつと降り出し、一気に土砂降りとなり、一時中断になりました。)

 

表彰式が終わったのは18時前。約11時間続いたカラースポーツでした!

 

昨年は着任の前週に行われたカラースポーツ。一週間着任が早かったら任期中に2回楽しめたのに、と考えてしまいますが、きっと着任早々だったら雰囲気しか楽しめなかったでしょう。だから、これでよかったのだと思います。名前と顔が一致する生徒が多くなり、2年目になって教え子も一気に増えたいまだからこそ、楽しめた部分は大いにあるはずです。この生徒は学業だけじゃなくてスポーツもできたのね!という新発見もありましたし。

さて、地区大会は来週土曜日。陸上観戦は好きだし、選手のがんばりを見たいから、スタジアムまで行こうと思っています。